今回の旅で一番悩まされたのは悪徳タクシーであった。
海外のタクシー事情は、日本とは違うことがかなりある。
よいこと悪いことの両方あるし国によっても違うので、許容基準をゆるめて多少のことには
慌てず対応できるようにしているのだが・・・・

今回はやられた。  参った。
「いかさまタクシー」   「無能タクシー」  「吹っ掛けタクシー」 ワースト3を書き捲ろう。


第一話  いかさまタクシー

ウイーンでのお話。
西駅からプラター遊園地のそばのホテルまで乗ったタクシー。
郊外の駅から街はずれのホテルまでは際立った目印もないので、ドライバーを信頼するしかない。
ホテル名、住所、電話番号を書いた紙を見せると、「知っている」といって走りだした。

街に入ってからの様子がどうもおかしい。
「あそこだ」といって前まで行くと倉庫だったり・・・
「あっちだ」といって行ってみると別のホテルだったり・・・
「あれっ?」とかいいながらぐるぐる回ったり、Uターンしたり。

★「いい加減にしてよ!。知ってるっていったじゃなじの!!」
D「・・・・・・」
★「わからないなら降りるわよ。」
D「紙をもう一度見せてください。」

すったもんだの末やっと着いた。
メーターは30ユーロだった。チップはあげなかった。 謝意など感じなかったから。

ホテルのレセプションで、
「うちは、HOTEL SUITE,  あなたの予約したホテルは、 SUITE HOTEL ZUM  PRATER。
全然別のホテルですよ。」

しゃがみこみたい気持ち。料金もかなり余分にとられた模様。
タクシーを呼んでもらった。
スタッフがドライバーによく頼んでくれた。
今度は12ユーロだった。
概算で22ユーロ・2400円ぐらい損した。

お金ももったいないが、それ以上に気分が悪い。
プロドライバーが道を知らないのも許せないし、
騙されたとなればなお悔しい。
これじゃあ詐欺じゃあないの。

なんでこんなさもしいことするんだろう。



第二話  無能タクシー

ブダペストでのお話。
夜、劇場へ民族舞踊を観に行った。
往は民宿でタクシーを呼んでもらった。5分で着いた。
900f 1fは0.64円 約570円だった。

公演が終わって、民宿に電話してタクシーを呼んでもらった。
5分、10分、15分、20分たっても来ない。
観客はみんな帰ってしまい、灯りがどんどん消されていく。

やっとやってきたタクシー、走り出すと民宿とは違う方向に向かっているような気がする。
深夜の交通規制かな?

間もなく絶対違うと思った。
ドナウ川を渡ろうとする。
★「止まって! 橋を渡ったらブダ地区でしょ。民宿はペスト地区じゃないの。」
D「・・・・・」無言で地図を見ている。
★「地下鉄○○駅の真ん前よ」

のろのろ走りだして、止まって、通行人に聞いたりして・・メーターはどんどん上がっていく。
そしてとうとう行き止まりになっちゃった。
前は高い塀で、まわりは倉庫やボロビルデング、薄暗い気味の悪いところ。
と、ドライバー 「・・・????」 何かいってどこかへ行ってしまった。

キレた。 「なにやってんのよ!!!ふざけるな!!!」
携帯で民宿に電話した。
S「どうしたんですか。 今どこですか。 ドライバーと代ってください。」
★「そのドライバーがいないんですよ。」
S「なんですって?」
★「さんざ迷ったあげく、降りていっちゃったのよ。」
S「そんなバカな・・・」
★「あぁ 帰って来ました。」

二人はなにやら声高に話している。
電話が切れても止まったまま・・・

「え〜い どうにでもなれ!!!!!」
ほどなく民宿のお兄さんが走って来た。
飛び降りた。 「お兄さ〜ん・・・・」
抱きついてオイオイ泣いちゃった。
だってほんとはとっても心細かったの。やっと我慢していたの。

すぐそこだから歩いて帰ることにした。

タクシー代は3800fだと。 メーターで明瞭会計だと。 再びキレた。
★「私、そんなに払いたくないわ。
 往は900fだったのよ。 こんなに連れまわされて、不安な思いして、4倍も請求するなんて
 ひどいじゃない。 あなたプロでしょ。営業免許持っているんでしょ。」

民宿のお兄さん、困った顔して、
S「2000fで勘弁してやってくれませんか。」
ドライバーは弱り切ってうつむいている。
★「お兄さんのために2000f出すわ。」

まったくもう〜
民族舞踊をローヤルボックスで観て最高の気分だったのに。それも台無し。

S「フロントに寄って、コーヒーでもいかがですか。」
一生懸命気を遣ってくれるお兄さんに、無理に笑顔を作って自室に戻る。

誤魔化そうとしたのではなく、ほんとうにわからなかったのだと思う。

それにしても  無能ドライバーめ。勉強してから働け!!!


第三話  吹っ掛けタクシー

ペーチでのお話。
秘境ホッロクーからバスを乗り継いで5時間、ペーチに着いた。
前夜体調を崩して絶食していたので疲れた。
観光案内所へ行きたい。バスターミナルから1kmぐらいなので、普段なら歩くのだけれど
タクシーに乗りたかった。

人はいっぱいいるのだけれど話が通じない。
困っていたらすぅ〜とタクシーが止まった。ことばも通じて嬉しくなった。
スイスイ走ってあっという間に着いた。

料金5800fだという。
★「 えっ 5800f???  うそでしょ。今日こそ誤魔化されないわ。」
D[これがレシートです。」
★「それどこから出したのよ。信じられないわ。」
D「あっ 間違えた、3800fです。」

キレた。 日本語で、
★「バカモン ふざけんな、なめんじゃないよ。だれが払うか。」
想定外の情景に一瞬ひるむ彼。

そのとき若いカップルが乗ろうとやって来た。
急に紳士に変身する彼。

チャンス  今だ。 1000f札を放り」投げて飛び降りた。
D「××××・・・」なんかいったけど無視、知らないよ。
あいつはまた次のお客に吹っ掛けるのかしら。

観光案内所でことの顛末を話した。
S「残念ながら、ない話とはいえません。 でも5800fとは・・・
  車のナンバーを覚えていますか?」
★「はい、561で黄色のタクシーでした。」
S[この都市には9つのタクシー会社があって、数字だけだはだめなのです。
  色も黒と黄色の2色なので、4ケタのローマ字がわかりませんと特定できません。
  それに観光案内所は捜査権がないので・・・」

★「あんな状況でフルナンバーなんてチェックできません。」
S「このことは、警察とタクシー会社に報告します。
  どうぞ気を取り直して、楽しい御滞在を。」

★「ぼられたと思うと非常に悔しい。それで考えたのですが、
  この国では、タクシー料金箱の隣に献金箱が並んでいるのね。
  誤魔化されたんじゃない、献金したんだ
 と」
S[・・・・・」 言葉を失ったスタッフ、私の肩を抱いて背中を指すってくれた。


以上の三話ほどのことはないがタクシーの誤魔化しは数えきれないほどだった。
ホテルで呼んでスタッフが直接話をつけてくれる以外はまずだめだった。
まさに「タクシーを見たら泥棒と思え。」
そうして巻き上げたお金をどんな気持ちで使うのだろうか。
外国人旅行者のためにも、
善良なドライバーの名誉のためにも、このひどい風習は改めてもらいたい。


ドライバー以外の人たちは、いつでもどこでも大変親切で好感が持てた。
プラス マイナス プラスの旅であった。、

 

2010.8.29 更新

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