小さな村の隅から隅まで存分に廻った。
6時半ごろ家に帰ってひと休みしていると雨が降ってきた。
スコールのような激しい降りでいっこうに止む気配がない。

レストランの予約時間になっても外出できる状態ではないので、電話をかけた。
キャンセルは快く承諾してくださったが、「出前をしていただけないでしょうか」というお願いには
丁重に断られてしまった。当たり前、無理なお願いなんだから。

さて、それでは明日のお弁当を今食べよう。他に食糧はないんだもの。
お茶を沸かしていると急にお腹が痛くなった。
「えっ なに??  どうしたの?」

それから7回たて続けに下痢をした。
遂に体力使い果たしてヘトヘトになってしまった。

思い当たる原因は全くない。
お昼はビスケットを食べただけ。
夕食もお弁当もまだ食べていない。
吐き気も胃痛もないし、腹痛も下痢も止まったし、これは食べ物のせいではなさそう。
今まで毎日雨に濡れながら歩き回って疲れたのかもしれない。
楽しいので年甲斐もなく張り切って(年寄りの冷や水・・)

とにかく寝よう。暖かくして寝よう。
薬はあるけど呑むのよそう。水分だけとって休もう。

外はとっぷり暮れて、人っ子ひとり、車一台通らない。
この村にはクリニックはあるの?救急車はすぐ来るの?
ただでさえ一人で泊るのはちょっと心細いようなところなのに。

「え〜ぃ 考えてもしょうがない。
少なくともこの村には「だれでもいいから殺したかった」なんていう人はいないはず。」
こんな安全なところはないと信じて寝よう。

明日はハードなんだ。
4時起床。5時のバスでブダペストへ。乗り換えて2時間30分のペーチまで行く。
万一明朝も不調だったら、ここにもう1泊すればいい。
先の予約はしてないんだから、変更自在が取り柄の一人旅。
とにかく寝よう。幸い下痢はおさまった。

一夜明けて、熟睡はできなかったが体は楽になった。よかった。出発決定。
まだ暗い道を行くと、バスはもうスタンバイしていた。
一番前に座るとドライバー 「そこは特別席だから弱い人が乗ってきたら代ってくださいね。」
「今日の私は弱いひとなのよ」  でも何も言わないでOKした。

お昼は絶食した。
ペーチのホテルにチェックインしたら急に疲れがでた。
リンゴをよく噛んで食べて早々と寝た。

よく眠れたし、翌朝はすっきり目覚めて病気は治っていた、いつも通り活動できた。
発病も急で、治るのも早い。もともとの健康体に感謝。

滅多にないことだけれど、全くの想定外というわけではないということを知らされた。

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アクシデント 急な発病